【吟遊詩人】♪シャイルにララバイ♪【第六十七楽章】
- 678 名前: 名も無き軍師 投稿日:2004/11/16(火) 17:58 ID:HxiOYYyY
- 詩人は戦争に行ってしまった
彼はきっと死んでしまうだろう
父親の剣を腰に差し、ハープを背負って
「歌の国よ!」
戦士たる詩人が言った
「世の中の全てが汝(なんじ)を裏切ろうとも
その1本の剣が汝を守り、その忠実なハープが汝を讃えるだろう
詩人は捕らわれた。
しかし、敵兵の鎖をもってしても
彼の気高き魂を押さえつけることはできなかった
彼が愛したハープは二度とその音を発することはなかった
なぜなら、彼が弦をすべて引き裂いてしまったか
そして言った
「どんな鎖も汝をけがすことはできない
愛と勇気に満ち溢れたその汝の魂を
汝の歌は清らかで自由な心の持ち主のためのもの
屈従の下においては決して響き渡ることはないのだ」