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【吟遊詩人】♪メリポの果てにみた夢♪【第七十楽章】

785 名前: 496 投稿日:2005/03/26(土) 21:15 ID:OwL1Q6tc
故郷はバストゥーク。
新興国家故に国民一丸となって
他国に追いつこうと必死だった。
日々もたらされるリージョン優劣情報のニュースが
貧しい国民を一喜一憂させ、また活気付けていた。

親父は黒魔道士、お袋は白魔道士だ。
両親は俺をミスリル銃士にしたかったらしい。
なので苦しい家計をやりくりしながら俺に英才教育を施してくれた。

その成果もあってか銃士見習として都会に派遣要請の通知がきた。
優秀な者が毎年数名派遣されるのだが
そのほとんどが帰国後に准銃士になれる。
いわばエリートコースって奴だ。
当然両親は喜んだ。
俺もそれが嬉しかったし、そうなるものと思っていた。

月日が流れ、派遣期間終了とともに帰国要請が下った。
准銃士採用の最終試験があるためだ。
通常なら欠員や増強の為に該当ジョブ取得が条件だ。
条件を満たせば晴れて准銃士になれる。
俺の辞令には 「貴殿には暗黒騎士取得を要請する」
 「そうか!暗黒騎士か!」親父は満足そうにうなずいた。
 「親子3人で稼ぎにいける日も近いねぇ」涙ながらに喜ぶお袋。
しかし都会の華々しさにふれた俺はある決意を抱いていた。

 「親父、俺・・・詩人になりたいんだ。」